2009年11月01日
「同じマッサージセラピストでも、マッサージが上手な方と、そうでない方がいます。
何故そのような差が生まれるのですか?」
当スクールの学院生から、このような質問をよく受けます。
それは施術の練習量の差、セラピストとしての経験の長さ、
あるいはセンスなど、あらゆる要因が考えられます。
中でも重要なのが、骨格や筋肉など、
解剖学をよく理解しているかどうか、という事です。
マッサージが上手な方の多くは、この解剖学を深く勉強し、
身に付けている方です。
では、どうして解剖学を身に付けていなければいけないのでしょうか。
それは例えて言うと、知らない町でも地図があれば
簡単に目的地が見つかるのと同じ事なのです。
マッサージをする際も、解剖学を身に付けていると、それが地図の役割を担い、
体のどこを、どの角度で、どんな力加減で、どの力の方向で
施術したらいいか、ナビゲーションしてくれるのです。
もちろん、それはその方の頭の中での話ですが、
解剖学を深く勉強している事によって、体の事が理解できているので、
体に適した正確な施術ができるのです。
逆に、解剖学が身に付いていないという事は、
地図を持たずに目的地を探すようなもので、
どこを進んでいいのか、何を目印にしたらいいか、
そのような事が全くわからず、勘に頼るしかない状況だという事なのです。
長い経験を積まれた人は、勘で施術を行うことも可能かもしれません。
しかし、これから経験を積んでいこうと思われている方は、
勘よりも、まずはしっかりと、解剖学を学んでいただく事が第一だと思います。
それがマッサージを上達させる一番の近道なのです。
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