2009年11月04日
経絡マッサージのベースとなっている東洋医学では、
『陰』と『陽』のバランスを取る事が大事だと伝えられています。
この世の森羅万象は陰と陽に当てはめる事ができ、
その『陰』と『陽』のバランスが取れていれば
物事は上手くいくと言われています。
そこで今日は『陰』『陽』と食べ物にの関係について
お話しをしていきます。
食べ物を『陰』と『陽』に分けると、
冷たい食べ物は『陰』、温かい食べ物は『陽』になります。
寒い季節で体が冷えている時は温かい物を食べ、
暑い季節は体が火照っているので冷たいものを食べる。
このように冷たい物、温かい物で体のバランスを
取っていく事が健康を保っていくのです。
しかし、ここで注意していただきたい事があります。
現代では「冷たい物は体に悪い」という事が一般常識ですし、
そのような研究結果も出ていますので、闇雲に冷たい物を
食べる事はかえって体に負担をかけてしまいます。
では、「暑い季節には、冷たい物を食べてバランスを取れ」という
陰陽説が間違っているのでしょうか。
いいえ、実はそうでもないのです。
陰陽説で表している『冷たい物』とは、
あくまでも自然の中にある『冷たさ』です。
例えば、冷たい井戸の水や、その水で冷やした
スイカやトマトがそうです。
自然の中にある『冷たさ』だからこそ、体に負担をかけず、
暑い季節にちょうど良くバランスが取れるのです。
逆に、体に悪いとされている『冷たい物』とは、
自然から外れる、冷蔵庫や冷凍庫で冷やした物を指し、
陰陽説で表す『冷たい物』とは全くの別物になるのです。
しかし、現代では井戸水を飲んだり、井戸で
食べ物を冷やす事もできませんので、そこは上手に
冷蔵庫、冷凍庫を使えばいいのだと思います。
大事なのは『陰』『陽』の本質を理解し、
現代の状況に適応させながら活用し、
上手に『陰』『陽』のバランスを取る事なのです。
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