2012年03月28日
マッサージスクールでは、すでに独立開業されているセラピストの方にも
指導しているのですが、先日、ある相談を受けました。
お客様に少しでも早く良くなって頂きたいと思い
一生懸命尽やりすぎてしまって、返ってお客様から
「触られたところが痛い!」と、苦情を言われちゃったそうです。
よく訳をお聞きすると、いつもよく来て下さるお客様が、
いつもとは違う場所が痛いと言って来られたので、
「ちょっと、これは自分の技術では無理だろうけど、
なんとか良くしてあげたい!」
と、どこかで少し見た関節の矯正を思い出しながら
「えい、やっ!」とやっちゃったんだそうです。
そして「痛い!」と、なったわけです
そのセラピストの
「なんとか良くしてあげよう」
という気持ちはよくわかるのですが、
「できる事はできる!」でも、
「できない事はできない!」と、
はっきる伝える事もとても大切で、
それが後々の大きな信頼になる
という事も忘れないで頂きたいです。
これはセラピストの仕事だけではなく、どの仕事でも同じだと思います。
しかし、できない仕事の依頼を受けて
それを「できます!」と言って、その期間内に死にモノ狂いで頑張り、
しっかり期待に応える仕事をやり遂げる人も確かにいます。
これも自分の実力を伸ばす方法の一つと言っていいと思いますが、
この方法を取ってもいい仕事とダメな仕事があります。
セラピストの仕事は、この考え方は、少し馴染めないですね。
ちなみに、問題を起こしたセラピストの方へ、
私がしたアドバイスは
そのお客様には、素直に自分のミスを認め、
誠心誠意お詫びをするよう伝えました。
幸い、その方がお客様に行った矯正法では、
骨を痛める程の事にはならないと私は判断していました。
お客様が「痛い!」と言って苦情を言われたのは、
そのセラピストの態度に問題があったと感じたからです。
私達の仕事では、よく同じようなトラブルがあります。
ほとんどが、素直に自分のミスを認めない姿勢から、
大きなトラブルになる事が多いのです。
「痛み」やコリも、「感情」から。
そしてクレームも「感情」からですね
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