玉川温泉での経絡マッサージ修行〜その9
2007-07-17
2007-07-17 02:25:55
2回目の予約をしてくださった相田さん(仮名・40代女性)が、予定の時間通りにマッサージ室に来られました。
「先生、ちょっと見学したいって言うんだけどいいかしら?」
え? っと思って相田さんの後ろを見ると、1人の女性が・・・
同室の連れの方とのこと。
「はい、構いませんよ」と私。
ところが、施術を始めるとその連れの女性が、なんと「仁王立ち」で、ものすごい「睨み」をきかして、私の施術を見ているのです・・・
敵意のようなものを感じた私は
「見てて、何か参考になりますか〜?
もしかして、施術を勉強されてるんですか〜?」
と、声をかけてみました。
「まあ、少し・・・・・」
「なんやねんこの人・・・」と関西弁で内心つぶやく私。
緊迫した空気のながれる中、施術は進み、所々相田さんに効き具合を尋ねながら、そして、仁王立ちのお連れさんにも
「ここは、ロトウジョウジュウネツというやり方してるんです・・・」
とか、ちょっと解説してあげたりしてました。
「もう何年くらいやってるんですか?」と連れの方
「まだまだこれからという処です・・・」と私
「どこで習ったんですか?」とさらに訊(き)かれ
「東京の学校です」
「東京のどこですか??」
「日本ボディーケア学院という所です」
「・・・??」 聞いたこと無いという表情・・・
あっという間に40分が経ち、相田さんが「あ〜気持ちよかった〜」と。
翌日また相田さんが受けに来てくださいました。
「昨日ごめんなさいね。やりずらかったでしょう?あの人、整体の仕事してて、やってくれるんだけど全然痛くて、受けたくないのよね〜。
私が初めて先生に施術してもらったあと、部屋に戻ってつい『ここの先生上手くて気持ち良かったわ〜』と言ってしまったら、機嫌が悪くなっちゃって・・・」
そいうことなら、あの態度は納得という感じでした。
世の中には色んな手技、施術の方法があり、考え方があります。
それぞれ、確立されるには臨床の蓄積があることでしょう。
時には、痛みを我慢してでも受けるべき方法や、時には、何をしてるんだか良く分からない方法もあるでしょう。
お客様にも、施術タイプの好きずきがあるでしょう。
ですから、何が良いとか、悪いとか断言はもちろんできません。
私の場合は、この学院で習った「経絡マッサージ」がとにかく「多くの人に受け入れられた」という事実があるということです。
多くの”マッサージの常連”と言ってはばからない人々に「このような施術は受けたことがない」と本当に意外にも言っていただけたということです。
そういう施術法に、また谷口学院長に初めから出会えていて良かったと、心から思うのでした。
(つづく)