もう一つの東洋医学の活用法
2009-06-24
私はあらゆる健康・癒し・美容のテクニックは全て東洋医学である程度説明が可能だと思っています。
それはどういう事かというと、例えば、ある癒しのマッサージテクニックなどで、それを活用されているセラピストの方が「ここを集中してマッサージすれば●●の効果があります」という説明をされる事があります。
そして、そのセラピストの方に「何故、そのような効果があるのですか?」と、質問したら「詳しい理由は分かりませんが、今までの経験でそのような成果が出たのです」と、答える方がいらっしゃいます。また、なんとなく解剖学を元にした理論で説明される方もいらっしゃいますが、どうもその説明は腑に落ちない時もあります。しかし、ちゃんとそのテクニックで●●の効果は出ているのです。
いずれの答えも決して、完全に納得できるお答えとは思えませんが、ご自分の理論をごまかそうとして答えているのではないと思います。特に、前者のような答えをされる方。「理由は分からないけれど、そのような成果が出たのです」という方は、それはそれで凄いと思います。理論はともなっていないけれど、経験を積むうちに自然と「そのテクニックで●●の効果を得る事ができる」と、確信されているわけですね。
それこそ、本物の実践家に回答だと思います。また、そのテクニックこそ、ご自身の経験から来る、本当に信頼できるテクニックだと思います。
資格云々が取りざたされる我々の業界ですが、有資格者のテクニックも最初は実践から始まり、その成果がでて、その後、理論付けされたテクニックも決して少なくないと思います。やはり現場で生まれて来たテクニックには凄い力があると思います。
でも、そのテクニックを、私が一度、拝見させてもらったり、施術を行なっている所を拝見すると、大体の事は東洋医学の理論で説明が出来てしまうのです。
だから、実践家と呼ばれるセラピストの方々が、東洋医学の理論を学ばれ、ご自身のテクニックが、なぜ効果があるのかをしっかり理論付けする事ができるのです。そうなれば、さらに強い自信を持っていただく事が出来ると思います。
これも東洋医学の一つの活用法ですね。