乾燥による肌荒れ対策
2017-04-20
肌荒れの原因もいくつかありますが、今回は冬に起こりやすい乾燥による肌荒れについて考えてみたいと思います。
冬になると次のようなことはありませんか?
・頬や脚や腕などがガサガサして粉が吹いたようになる
・かかとがガサガサになる
・下着のゴムのところや素肌に触れるところがかゆくなる
・いつもの洗顔後、顔がつっぱる感じがする
・紙がめくりにくい
上記に当てはまることが多ければ、それだけ肌の乾燥が進んでいます。
そもそも肌が乾燥している状態とは、どのような状態なのでしょうか?つまり、肌荒れの現場である肌の一番外側にある角質層がどのような状態なのかということです。この角質層にはセラミドなどの保湿物質や天然保湿因子によって水分が保持されており、また、皮脂によって水分の蒸発も防がれています。さらに、刺激や異物から守るバリア機能も担っています。このように、外界から私たちを守る最前線で頑張ってくれているのが角質層なのですが、この角質層の水分が減り乾燥状態が進んでくると、角質細胞が縮んだりはがれたりしすき間があきます。このようにできたすき間から、ほこりや細菌、紫外線などの異物や刺激が侵入することが肌荒れの原因となります。
では、なぜ、角質層の水分が減った状態になるのでしょうか?これには、いくつか原因があります。一つは皮膚が作り出すセラミドなどの保湿物質によって角質層の水分が保持されますが、加齢に伴いその保湿物を作り出す力が弱くなってしまいます。さらに、湿度が下がり空気が乾燥すると、皮膚から奪われる水分量が増えてしまいます。さらに、皮脂膜もつくられにくくなります。そして、冬の気候に加えてエアコンの使用や電気カーペット、電気毛布の使用によっても角質層の水分が奪われ乾燥が進みます。
このような冬の肌荒れ対策としては、角質層を乾燥させないことが大切です。まずは、皮膚の潤いを保つために水分保持力の高いセラミドを配合した市販の保湿剤を塗布して、角質層の保湿機能を保つようにしましょう。塗る量は記載されていますが、それぞれ乾燥の度合いが違いますので、24時間、潤いを保たれているかを確認しましょう。もし、24時たたないうちに乾燥してしまうようなら、少し量を増やして、その時々の自分の肌の状態に合わせて調整しましょう。次に体の洗い方を見直しましょう。体の洗いすぎによって角質層にあるセラミドが流れ出てしまいます。さらに、汗や汚れはお湯だけでも洗い落とせるので、カサカサしていたりかゆみを感じる時は、毎日、石鹸を使って洗わなくてもいいのです。特に乾燥を感じていない時期でも、シャワーではなくお風呂に入り、極力、石鹸を使わないという人もいます。その他の対策としては、加湿器を活用する方法もあります。
女性は顔の肌荒れも気になりますが、顔の肌トラブルも実は原因が乾燥である場合が多いのです。今までは何ともなくても、年齢を重ねると様々なことが変化していきます。また、生活環境の変化もありますので、上手に対応して補って、快適に暮らしていきましょう。
日本ボディーケア学院